40肩・50肩について

こんな症状ありませんか?

□ 腕を真横に上げると肩が痛い
□ 洋服・Yシャツの脱着がしずらい
□ お風呂で背中が洗えない
□ 肩がズキズキ痛くて眠れない
□ 手や腕がしびれる
□ 電車のつり革に手が届かない

肩関節は、可動域が最も大きく、捻りながら上下・左右に動かせるなど、全方向に動かすことのできる働き者の関節です。俗に、四十肩とか五十肩と呼ばれるのは 、特定の病気を指すのではなく、何らかの原因で肩の動きが制限された状態の事を言い、正式には「肩関節周囲炎」といいます。英語ではこれをフローズンショルダーと呼んでいます。まさに凍てついた肩なのです。40代前後に症状があらわれることが多いので「四十肩」と呼ばれていますが、20代でなる人もいますし、人生のロスタイムであらわれることもあります。これを患うと自然に治るまでには、早くて数か月から運が悪い場合には、2年位の期間を要するといったところでしょう。日常生活があまりにも不自由になり、肩のパーツをそっくり取り替えたいという気にもなります。
四十肩の原因は老化現象とも運動不足ともいわれ、これといった特定の原因はないようです。適度に運動しているから大丈夫とは言えませんし、運動音痴の方もならない人はなりません。このあたりが人体の不思議なところでしょう。ただ、寒くなってくると今まで伸縮性に富んでいた筋肉や筋が、急に縮んでしまう事があったりと、季節的な要因も考えられますので、寒い日には肩・首筋周りを温めるなど、季節の変わり目には特に注意をしましょう!症状の出方についても数日かけて出る場合と、ある日突然動かなくなる場合とあるようです。このように肩が痛んだり、肩や腕の関節の動きが悪くなり、腕が思うように上げられない・酷い痛みのせいで安眠できなくなり、日常生活にまで支障をきたしてくるのが四十肩の特徴です。

治療についても、これといった治療法はないようです。多くの整形外科は、とにかく動かしなさいと言いますが、痛みで動かすことができないから病院に行っているはずなのにです。治療法がないからといって放っておくと、可動域が90%止まりのまま凝り固まってしまう事も考えられますので、出来る範囲でやんわりと肩を動かす体操を行いましょう。無理のない範囲で頑張り続けることが、完治への近道であると言えましょう。ちなみに私のやり方を申しますと、凍てついた筋肉・スジ・靭帯をゆっくりと時間をかけて緩め、動かしやすい環境を整えるといった感じになります。