肩こり症状について

肩の凝りが酷いと首スジの筋肉までコリ、頭痛・めまい・吐き気・耳鳴り症状等が出るようになります。これは、首筋周りには五感を司る敏感で繊細な神経が集中しており、これらの神経が筋肉の委縮により圧迫を受けているためであり、これがいつまでも続くと歯は悪くはないのに奥歯周辺の筋肉が腫れあがったようになり、辛い症状が出る方もいます。

私の施術法は、肩周り・首筋の筋肉やスジをほぐし(イメージとしては指圧)、循環を正常にします。こうする事によって、凝り固まっていた筋肉やスジなどが柔らかくなり、血液やリンパの循環が促進され元の健康な状態へと戻ります。

当然、頭痛や目まいと言った症状も消える事になります。人にもよりますが、数回の受術後は、肩の凝らない筋肉へと生まれ変わったようになります。単純肩こりの場合は、2~3回の受術で十分すぎるほど肩こりから解放されます。私の整体を受けると何故かその後肩が凝らなくなる方がたくさんいらっしゃいます。

肩こりはなぜおきるか?

人間が2本足歩行を始めて以来、肩も大きな変化を遂げました。
直立と同時に人間は腕をぶら下げるという姿勢をとります。腕の重さは体重の8分の1といいますから、60キロの人であれば約7キロになります。これを常時両肩からぶら下げているのですから、よほど丈夫で強い筋肉が必要です。僧帽筋、三角筋など強靭な筋肉が発達しているのはそのせいです。

腕が自由になったおかげで、人間の関節の中で肩関節の動きが一番大きくなりました。この動きは実に7つの関節が組み合わさって行われるのです。 肩こりと不即不離の関係にある体の部位は「首」です。首の骨は背骨の中で一番よく動きます。その為、いきおい頚椎やそれを支える筋肉を疲労させ、肩こりを起こさせることになるのです。特に頚椎は頭というコントロールタワーを支えています。頚椎は、左右に80度、旋回にいたっては140度とほぼ水平になるくらいまで広く動きます。重い頭を抱えたままこの動作を行うのですから、首から肩にかけた筋肉がいくら強靭であっても働きすぎれば疲れるのです。首を前に倒して仕事をしていると、頭を後ろへ引っ張る働きをする筋肉は緊張の連続です。

 

このまま筋肉に緊張が続けば血液の流れが滞り、肩こりが起きやすくなります。首の内側には、頚椎、神経、血管、さらに食道、気管といった重要な器官がぎっしり押し込められています。その上、重い頭が上からのしかかっているので、どうしても血液の流れが滞りやすいのです。

その他にも原因として姿勢が悪い事や運動不足などが考えられます。いずれの場合も今まで述べたところに帰ります。内科的な原因もありますが、ここでは省略します。こうして、いったん肩こりが起きると肩をかばう為にますます方を動かさなくなります。動かすのがおっくうになるのです。こうなると、緊張 → うっ血 → 運動不足 → 肩こりという悪循環が起こります。そのため、肩こりの人は、自分は肩が凝りやすい体質なのだと頭から思い込んでいるようです。しかし、逆に言えば、うっ血、肩こり、運動不足という悪循環さえ断ち切れば肩こりは解消できるのです。