膝裏の隙間と健康

仰向け若しくはイラストのような姿勢で、膝裏の隙間をチェックしてみましょう。手の平がスーッと入る位ならまだいいのですが、拳がスイスイ入るほど大きな隙間がありませんか?これは高齢者に多くみられる現象なのですが、この隙間が大きい人ほど、立ち姿勢でも膝が曲がったままなのです。立ち姿勢で膝が曲がると当然股関節関節も曲がった状態になるはずです。そうすると身体が前掲し猫背になり、心臓や肺が圧迫され呼吸が浅くなり血流が悪くなります。時間が経てば内蔵全体に十分な酸素が行きわたらなくなり、多くの内臓や自律神経の働きが低下します。こうして健康上負の連鎖が始まる事になる訳です。

ご近所のお年寄りで、そう言えば最近見かけなくなったとかありませんか? 人にもよりますが、多分、膝の健康が引き金となり、少しづつですが出かけるのが億劫になり、行動範囲が狭くなり、自宅に閉じこもったままになるという事が考えられます。

そうならない為には、膝の屈伸運動・膝裏のストレッチをお勧めします。若い方はピンときていただけないと思いますが、毎日コツコツと続ける事が大切です。
屈伸運動を続ける事により、膝裏の筋肉・スジなどが伸縮性を取り戻し、可動域が拡大し、スムーズに動くようになる事が期待できましょう。