骨盤の歪みと健康

骨盤は3つの骨で構成されています。骨盤の中央に仙骨があり、その左右に張り出した腸骨と接合して仙腸関節を構成しています。仙腸関節は体の上下をつなぐ唯一の関節で、骨盤全体として、体を支える土台となる重要な働きを担っています。
何らかの原因で、仙腸関節にずれや捻れが生じると、骨盤全体がゆがんでしまいます。骨盤のゆがみは、徐々に全身のバランスを崩し、頭痛や肩こりなど体の様々な部位に影響を及ぼします。骨盤は内臓を納める器でもありますから、ゆがみがあると、骨盤内の循環障害(おけつ)を誘発して冷えやむくみ、婦人科系の疾患にかかりやすくなります。

あぐらや片足だけを曲げた座り方、正座を崩した横座り、両足を横にずらしたいわゆるお姉さん座りは、股関節の角度の左右差が生じたり、骨盤の傾斜やねじれなど骨盤のゆがみを大きくする要因となります。このような悪い座り方は、なるべくしないようにしましょう。