梅干しの話

梅干しの季節がやってきました。梅干しは3日3晩干してから漬けます。これは太陽と月すなわち陽と陰のエネルギーを十分に吸収するということを意味しています。このことによって栄養を多く蓄え、不思議なパワーを発揮してくれるのです。数年前の今頃、緑豊かな地域の方から往診に呼ばれたことがあり、その家でこれを実行しているおばあちゃんに出会いました。道路はあっても車は走っていなくて、聞こえるのは小鳥のさえずりだけのようなとっても空気がおいしいところでした。

私も梅干しに関しては多少の知識を持っており、知ったかぶりしようと思い、喉まで出かかったのですが、上記とそっくりの内容を向こうの方から事細かく説明をしてくれました(話しなくてよかった)。ただこの時期は 天候不順な季節でもあり、3日3晩連続して干せるのは難しいことかも知れません。

いい梅干を作るには、いい塩が必要となります。いい塩とは、海水を天日で乾かした自然塩をいい、これが豊富なミネラルをバランスよく含んでいます。地球上の命を生み出したのは、太陽と海です。お母さんの羊水も海と成分が同じといわれています。ですから、海の塩を太陽で乾かすことにより強力なエネルギーが湧き出てくる訳です。

ネットで調べたところ。どこかのお城で100年以上もの昔の梅干しが発見された話を聞きますが、紫蘇を水に戻したら紫蘇の香りがしたそうです。また、梅干しには疲労回復・動脈硬化の予防・便秘の解消・老化の予防などの効能があり、万能薬としても、そしてエネルギー源としても最高の保存食が梅干しなのです。

ここ23年、風邪や病気や定期健診に無縁の私です!