品のある歩行姿勢(2)

~応用編~ 歩き方にバリエーションをつける
その日の服装によって、歩幅にもバリエーションをつけましょう。
スカートの日は、歩幅を狭めて上品に歩きます。外股にならないよう、左右の太もも同士がこすれあうぐらいにくっつけるようにして歩くと女性らしく、きれいです。パンツの日は、いつもよりもかなり歩幅を広げて、風を切るようにして、颯爽と歩きましょう。和服の日は、足はやや内股気味に運び、重心を体の中央に置くよう意識すると、凛とした印象になります。

何の運動にもスポーツにも、動作に入る前に構えがあります。野球やゴルフのスイングをする前の構え、武道で試合前の構えなど。それでは、人間の歩くという動作の構えはなんでしょう?
「正しい立ち姿勢」こそ歩くための構えとなります。この正しい立ち姿勢ができているからこそ、正しくきれいな歩きへと繋がっていくのです。身体が丸まったり、左右に歪んでいたり、重心のバランスがきちんととれていない立ち方では、まっすぐにブレのない歩きをすることはできません。

また、歩くときの心構えも非常に重要です。移動手段として慌ただしく大変そうに歩いている人の顔は、何かを気にし、心配しているように見えますが、
身体の健康のために楽しく歩いている人の顔は、表情も明るく見えます。人間は、歩くことで身体も脳も心も整えることができます。人間の本質は、歩行の中にあるのです。

健康のために歩く時間を増やしても、正しい歩行をしなければ、ムダ。むしろ、不健康な歩き方で体を痛めている人をよく見かけますね」…と、いきなり厳しい指摘。
かく言う私も、運動する時間が割けない時こそ、移動時間を上手に使おうと、歩いて移動することが多い。でも、「健康に良い」と思い込んでいたのに、かえって「不健康」で体を痛めているだけだとしたら、至急、なんとかしなければいけない(汗)

患者さんの中で、体の中で痛みを訴える声が多いのは1位が腰痛、2位肩こり、3位膝痛。この予防のためには、本来、体を動かすことは良いことなんです。動かさないと筋肉同士がくっついてしまい、動きが悪くなります。硬くなってしまった筋肉をムリヤリ動かそうとするから『痛み』につながる。これが痛みやこりの正体。それだけに、『痛む部位の筋肉こそ、上手に動かして鍛える』ことが大切です。ウオーキングは手軽に無理なく始められる全身運動といえますね」

最近、肩こり・頭痛を訴えて浜野町・曽我方面やおゆみ野中央地域、そして、ちはら台からの来院者が目立ってきた小山治療院です。