冷え性(2)

冷え性に合わせた低体温は、あらゆる体の不調を引き起こします。むくみ、肥満、アレルギー、高脂血症、生理不順などの慢性疲労症候群。肺炎、気管支炎、肝炎などの感染症。痛風、糖尿病など・・・。寒すぎる場所に長時間いると、身体が冷えるだけでなく、手足も冷えきって、仕事もはかどりませんし、ストレスも溜まるはずです。

日常生活の中で、大切な事は体を冷やさない事です。膝痛や腰痛・肩こりでお悩みの方も入浴直後は快適・快調でハッピーな時間があるはずです。これは、ここかしこ縮み上がっていた各部の筋肉が圧迫から解放され、一時的にせよ普通の健康な筋肉の状態に戻り、全身の循環が良くなった証拠です。又、就寝の際には、バスタオルの活用や湯たんぽの使用をお勧めしています。

私自身は、より良い睡眠環境を作るため、既に実行しており、毎日が快適・快調そのものです。ただ、寒い日でも鼻の頭に汗をかくような暑がり屋さんには、無理には言えません。このような方は新陳代謝も旺盛で、身体内部が健康な証拠と言えるのです。

私の平常体温は、36.3度であり、それほど高くはないのですが、仕事の中で皆様の腰や背中に手を触れるとホカロンみたいに温かいと言ってくれます。この事は、全身の循環が良く、体内温度と手足の末端温度の差が少ないためであると思います。

冷え性予防のためには、年間を通した健康管理とくに食生活が大切なことでありましょう。例えば、にんじん、かぼちゃ、ごぼう、大根等の根菜類を使った煮物は体を温めてくれます。漬物、納豆、みそ、キムチ等の発酵食品発酵食品は、腸内環境の改善や血流の改善を促し、体を温める働きがあると考えられています。特に納豆は、熱を作るタンパク質も摂取できるのでおすすめです。

温室栽培の普及により、季節の野菜などが分からなくなっていますが、きゃべつ、レタス、きゅうり、なす、トマト、もやしなどは夏野菜であり、身体を冷やすものでありますから、低体温・冷え性の方は注意が必要です。