自然界の調和(2)

自然界にはこうしたバランスの例をたくさん見ることがあります。全ての生物は、本来絶妙なバランスの中で存在し、自然な均衡を保っているのです。そしてその絶妙なバランスを破壊するのは、いつも人間なのです。

20年ほど前から、主に南房総に生息しているイノシシなどの生息域が北上していると言われていました。特にここへ来て猪ブタ、イノシシが市原地域にも出没し農作物に多大な被害をもたらしています。

これは人間が房総横断道など大きな道路を造ったことにより、動物たちは生息域が大きく制限され、生きて子孫を残すためにやむを得ず農作物に手をつけたり、生息域を広げざるを得ないということでしょう。人間の都合ばかりを考えないで、自然界のバランスを真面目に考えて、開発と保全をしっかりとお願いしたいところです。