塩と健康(2)

◎ 減塩は正しいか?
社会的地位の高い方が、名医と評判の医師8人に、「減塩は本当に正しいのですか?」と聞いてみたそうです。すると誰一人として「正しい」と言わなかった。そして、逆に「減塩は間違っている」と言った医師が一人いて、あとは明快な答えをしてくれなかったという話があります。これは何を意味するかというと、医師にもはっきり断言できないのです。

医師とは健康のプロであるが、わからないものを断定するわけにはいかない。しかも質問しているのが社会的地位の高い人であり、本を何十冊も出している有名人である。へたなことを言うと本に書かれてしまう。それゆえわからないものは曖昧な返事しかできないのです。

◎ 天然塩の効能
1 細胞を正常に保つ

2 神経や筋肉の働きの調整

3 食欲や味覚の正常化

◎ 塩にまつわる諺
1 塩梅(あんばい): 加減、宋の時代の書に「塩多ければ鹹、梅多ければ酸、両者半ばすれば塩梅なり」という一節があり、この塩梅が発展して物事の調和を表すようになった

2 サラリー : サラリーの語源は、ラテン語の「Salarium」(塩の)。最初は、塩を買うために兵士に与えられたお金を示す言葉であり、その“塩のお金”が後に、兵士に限らず一般の俸給や給料を言い表すようになった。なお、兵士たちの給料として塩が与えられたという説もある。

3 しおらしい : 控え目で、慎み深く、可愛い事。封建時代塩が手に入りにくかった百姓の女達はたびたび、出陣する武士が持つ塩包みに目をつけて言い寄った。しかし彼女たちの態度はいかにも恥ずかしそうで、塩欲しさの素人の言い寄りとすぐに見破ることができた。「しおらしい」と“この塩が欲しいんだと察しがついていた”が転じた。

※ こうしてみると、昔から食塩というものが如何に大切であったかという事が良く分かります。ちなみに我が家では、一袋100円の食塩は敬遠。価格だけをみれば、天然塩は10倍から20倍と結構な価格がしますが、手間暇かけて「生きた塩」を作るのですから、むしろ安価であることの方が可笑しいのです。価格の問題でなく、健康を買い求めているつもりです。