水と健康(2)

こうして、人の健康には害を及ぼすことのない程度まで浄水された水は、いったい何が良くないのでしょうか?10数年前に広島県で起きた浄水場からの送水トンネル崩落事例を見ても判るとおり送水管は土管製のものから金属製、アクリルパイプ製のものまでさまざまな物で作られ、各家庭に配水されています。また当時の報道でお分かりのように日本の浄水場は建設以来既に50年から100年の年月が経っています。これだけの年月が経てばそれぞれの管は老朽化しないはずがありません。
%e6%b8%85%e6%b5%81
土管製の送水管が老朽化すれば穴が開き、酸性雨や汚水などが再び浸入しますし、金属製は錆びが発生します。またアクリル製のパイプは化学性接着剤で繋いでありますから、時間が経てばこの接着剤が溶ける事も考えられます。こうして、浄水場から送水された直後の水道水は一通り健康には害がないはずであったものが、送水中にさまざまな有機物が塩素と化合し、その結果発がんの可能性があると言われているトリハロメタンという新たな化学性物質が生まれるのです。ちなみに我が家の浄水器は、このトリハロメタンを除去してくれます。

一方で日本の水道水は世界一安全であるという説があります。もし、この説が正しければ浄水器やミネラル水といった健康ビジネスが成り立つわけがありません。ですから、やはり水道水を直接飲む事は健康にとっては有害であると考えています。